第34章ミルクキャンディー

アデラインは肩を落として個室に戻ってきたが、幹部たちの姿を目にした途端、即座にプロとしての顔つきに切り替えた。

ジュエリーに関する豊富な知識と、ジュエリーデザインを手がける家系で育った背景から、彼女はすぐに商談の場に溶け込んだ。

ラルフは彼女とロナルドの双方に感銘を受け、場は心からの熱気に包まれた。

やがて、ラルフから明日にでもオピュレント・トレジャーズ社を訪問したいと積極的な提案があり、提携への意欲が示された。これにはロナルドも思わず笑みをこぼした。

「もちろんです。ご来社を心よりお待ちしております」帰り際、ロナルドはラルフと握手を交わしながら言った。二人は連絡先を交換した。

しか...

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